【公務員になるには?】採用までのプロセス完全版「都道府県庁・市役所編」

公務員試験対策

こんにちは!当ブログ管理人のAONE(アオネ)です。

「公務員試験ってどんなスケジュールなの?」
「都道府県庁と市役所に興味があって詳しく知りたい!」
「市役所のA日程とかB日程ってなに?」
「公務員試験の併願ってできるの?」

と思っている人も多いのではないでしょうか。
公務員試験の流れは、各官公庁によって全然違いますし、日程もバラバラで混乱してしまいますよね。

そこで今回は、
市役所のA日程、B日程、C日程とは?
都道府県庁と市役所の採用までの年間スケジュール
都道府県庁と市役所の試験における注意点
公務員試験の併願について
この4点についてお伝えしたいと思います。

私は元地方公務員なので、このブログでは特に地方公務員(事務職)における採用までの流れについて紹介していきます。都道府県庁と市役所は受ける人が多いと思いますので、ぜひ参考にしてください。

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【公務員を目指す人 必見!】公務員の仕事とは?国家公務員と地方公務員の違い

↓↓都庁・特別区における採用までの流れを知りたい人はこの記事を↓↓
【公務員になるには?】採用までのプロセス完全版「都庁・特別区編」

それではいってみましょう!

AONE
AONE

元県庁職員のwebライター

一年間独学で勉強・対策をし、公務員試験に合格する

このブログでは主に公務員試験対策についての記事を載せています

市役所のA日程、B日程、C日程とは?

市役所のこれらの日程は、試験日や筆記試験の内容によって区分されています。

A日程(政令指定都市が中心)
試験日:6月末に一次試験
筆記試験の内容:教養試験・専門試験・論文試験が課されることが多い

B日程(政令指定都市以外の自治体)
試験日:7月中旬に一次試験
筆記試験の内容:教養試験・論文試験のみで、専門試験は課されないことが多い

C日程(政令指定都市以外の自治体)
試験日:9月末に一次試験
筆記試験の内容:教養試験・論文試験のみで、基本的に専門試験は課されない

C日程よりも遅い時期に1次試験が行われるD日程で採用を行ったり、一年で2.3回採用を行ったりする自治体もあり、採用スケジュールは自治体や都道府県によって大きく異なります。

1年で複数回採用しているからといって、同じ自治体を年内に繰り返し受けることはできません。

年間スケジュール

都道府県庁編

令和5年度 神奈川県庁(Ⅰ種行政)参考
9月~2月:説明会・インターンetc…
4月中旬~5月初旬:申し込み受付
6月中旬:1次試験(筆記試験(教養・専門))
6月末:1次試験合格発表
7月上旬~7月中旬:2次試験①(論文試験・グループワーク)
7月下旬~8月中旬:2次試験②(面接試験)
8月下旬:最終合格発表→採用面談

市役所(A日程)

令和5年度 横浜市(事務)参考
9月~2月:説明会・インターンetc…
4月中旬~5月初旬:申し込み受付
6月中旬:1次試験(筆記試験(教養)・論文試験)
7月初旬:1次試験合格発表
7月上旬~7月中旬:2次試験(面接試験)
7月下旬:2次試験 合格者発表
7月下旬~8月中旬:最終試験(面接試験)
8月下旬:最終合格発表→採用面談

市役所(B日程)

令和5年度 神奈川県秦野市(事務職A)参考
10月~3月:説明会・インターンetc…
5月中旬~5月下旬:申し込み受付
6月中旬:1次試験①(個別面接)
7月中旬:1次試験②(筆記試験(教養)・論文試験)
7月下旬:1次試験合格発表
8月上旬~8月中旬:2次試験(グループワーク)
8月下旬:2次試験 合格者発表
8月下旬:最終試験(面接試験)
9月中旬:最終合格発表→採用面談

市役所(C日程)

令和5年度 神奈川県三浦市(事務)参考
11月~5月:説明会・インターンetc…
8月初旬~8月中旬:申し込み受付
9月中旬:1次試験(筆記試験(教養))
9月下旬:1次試験合格発表
10月上旬~10月中旬:2次試験(面接試験)
10月中旬:2次試験 合格者発表
10月下旬~11月上旬:最終試験(面接試験)
11月上旬:最終合格発表→採用面談

注意すべきポイント

1次試験で足切りがある

都道府県庁と市役所に限らず、公務員試験は1次試験で合格した人だけが、2次試験に挑むことができます。したがって、どんなに面接に自信があっても1次試験を突破できなければ、面接すら受けられません。公務員試験の勉強には約1年間必要と言われているのは、この仕組みが影響しています。

筆記試験の科目に要注意!

公務員試験において、政令都市以外の市役所を除く官公庁では、ほとんどの場合、筆記試験で教養試験と専門試験の2つを受けることになります。それは変わらないのですが、官公庁によってその試験に出題される科目が微妙に異なるのです。
たとえば、専門試験の中の刑法社会学経営学などは、受ける官公庁によって科目に含まれたり、含まれなかったりします。

市役所の場合だと、コロナで実施できていなかったグループワークや集団討論を実施する自治体が増えてきているので、なんの試験が実施されるのかということ把握する必要があります。
したがって、自分が受ける官公庁の採用ページをしっかり確認して、出題される科目や試験内容を間違えないように注意してください。

筆記試験の前に面接を行う自治体がある!

これはB日程、C日程の市役所によくあることで、一番初めに個別面談が実施されます。
しかしこれはあくまで、会話がしっかりできているか、当自治体に貢献したい意思はあるかといったことを確認するものなので、そこまで厳しく審査されることはありません。

実際私も某市役所で、筆記試験の前に個別面談を行いましたが、基本的なことしか聞かれず、時間も10分程度だったので、そこまで心配することはないと思います。

最終合格=内定ではない??

このことを心配している人も多いのではないでしょうか。
多くの都道府県庁や市役所で、最終合格の後に採用面談がありますが、これはあくまでも個人の意思確認や資格情報を確認するものです。採用ページには、「最終合格は内定を保障するものではない」と記載されていることもありますが、最終合格をすればその後に公務員にふさわしくない行動をしない限りは、たいてい内定をもらえます。

公務員試験の併願について

高校受験や大学受験と同じように、公務員試験も併願することはできます
むしろ、併願する人がほとんどです。私のイメージでは、多くの人が4~6の官公庁を受けている印象です。もちろん、民間企業と公務員を両方受けている人もいました。
特に市役所は日程もバラバラで、申し込み期間が遅い自治体も多く、自分の就活状況に合わせて判断できるので、併願先としてはピッタリだと思います。

AONE
AONE

ちなみに私は、特別区都道府県庁市役所の3つを受けました。

公務員試験はどんなに対策をしても落ちる可能性はあるので、複数の官公庁を受けた方がいいと思います。しかし公務員試験はとてもハードなので、詰め込みすぎても自分のパフォーマンスが十分に発揮できず、逆効果です。自分の体力と相談しながら考えることをおすすめします。

都道府県庁と市役所A日程(政令指定都市)は併願できない?

これはとても重要なポイントですが、公務員試験において1次試験の日程が被っている官公庁は、併願することができません。都道府県庁とその都道府県内の政令指定都市は毎年同じ日に1次試験を行っているので、都道府県庁と政令指定都市を両方受けたいと思っていても、どちらかはあきらめることになります。

まとめ

市役所の日程について
A日程(政令指定都市が中心)
試験日:6月末に一次試験
筆記試験の内容:教養試験・専門試験・論文試験が課されることが多い

B日程(政令指定都市以外の自治体)
試験日:7月中旬に一次試験
筆記試験の内容:教養試験・論文試験のみで、専門試験は課されないことが多い

C日程(政令指定都市以外の自治体)
試験日:9月末に一次試験
筆記試験の内容:教養試験・論文試験のみで、基本的に専門試験は課されない


都道府県庁・市役所の試験における注意すべきポイント
1次試験で足切りがある
筆記試験の科目に要注意!
筆記試験の前に面接を行う自治体がある!
最終合格=内定と思って大丈夫!

公務員試験は併願している人がほとんど(4~6ぐらい)
市役所は日程がバラバラなので併願先にはうってつけ
試験がとてもハードなので、自分の体力を考慮して判断する

1次試験が同一日程の官公庁は併願することができない
都道府県庁とその都道府県内の政令指定都市は併願できない

今回は市役所の日程について、都道府県庁と市役所の試験におけるスケジュールと注意すべきポイント、公務員試験の併願について紹介しました。詳しくはそれぞれの採用ページをよく確認して、勘違いのないように気を付けてください。

ここでは都道府県庁と市役所について紹介しましたが、「都庁・特別区編」もぜひご覧ください。
【公務員になるには?】採用までのプロセス完全版「都庁・特別区編」

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